
今回も前回、前々回に引き続いて、難聴の種類・原因について詳しくみていきましょう。
<混合性難聴>
伝音性難聴と感音性難聴が合わさって起きたタイプで、聞こえの状態も両方の難聴の特徴を合わせもっています。中等度の感音性難聴に伝音性難聴が合わさると、気導聴力検査では高度の難聴レベルに達します。このタイプの難聴の原因は、多岐に渡るためこれといった原因がないため原因不明とされることも多いようです。
<老人性難聴>
内耳の中にある感覚細胞には、感覚毛があり、毛の動き具合や、どの部分の毛が揺れたかによって、音の大きさや高低を感じとります。加齢によって、感覚毛の数は徐々に少なくなり、加えて内耳神経や脳の聴覚神経の細胞も年齢とともに減少します。このように聴覚伝導路全体の老化現象が原因となっておきるケースが老人性難聴です。
老人性難聴は、内耳の先天的な性質や生活環境によって、発症年齢に大きな個人差があり、早い人は40代で現れ、加齢とともに少しずつ進行していきます。感音性難聴に分類され、左右の聴力が同じ程度に低下するのが特徴です。言葉の明瞭度が悪くなり、耳鳴りを伴うこともあります。
<騒音性難聴>
板金工場や製鉄所、造船所など、強い騒音下で長期間にわたって仕事をしていることが原因で生じるのが、騒音性難聴です。騒音性難聴は、感音性難聴に分類され、聴力の低下が左右に等しく起こるのが特徴で、耳鳴りを伴うこともあります。最初は症状も軽く、日常生活には特に不便を感じませんが、次第に進行し、会話が聞き取れないといった症状が現れて気がつくことが多いようです。
次回は「突発性難聴」、「薬剤性難聴」、「心因性難聴」の症状と原因について詳しくみていきましょう。